仏教豆知識
私たちの身近な言葉や習慣から仏教の教えまで、仏教にまつわる豆知識をイラストと共にご紹介します
ありがとう
感謝の言葉ありがとうは、有り難しという言葉が元になっています。
本来の意味は珍しい、存在し難いという意味で、枕草子では婿を褒める舅、嫁をかわいがる姑のことを有り難しと言っています。
仏教では人として生まれること、仏教に出会うことを非常に有り難いといっていることから、やがて感謝の意味に用いられるようになりました。
親玉
「むむっ、あの真ん中にいるあいつが親玉か!」
何かの集団のボスを俗に親玉といいますが、これは数珠の房の付け根にある大きな珠からきています。
この親玉が小さい珠を引き連れているような様子から、集団の中心人物を親玉と呼ぶようになりました。
がらんどう
お寺って広いですよね。
法事もお勤めもないとがら~んとしてて・・・。
実はお寺の建物(本堂や塔)をひっくるめて伽藍(がらん)と言います。
広いところに物が無いがらんどう・がらーん・ガラガラと言った表現はここからきてるんですよ。
法事もお勤めもないとがら~んとしてて・・・。
実はお寺の建物(本堂や塔)をひっくるめて伽藍(がらん)と言います。
広いところに物が無いがらんどう・がらーん・ガラガラと言った表現はここからきてるんですよ。
面倒なことを億劫と言いますが。
劫とはとても長い時間のことです。
その劫がさらに億。
あまりにも長い時間なので、そこから転じて面倒なことを指すようになりました。
一劫は、20km四方の岩山を100年に1度天女が舞い降りて衣の裾が岩をなで、すり減って完全になくなるまでの時間と例えられます。
ヒンドゥー教では43億2千万年とも言われます。
つまり億劫は43京2千兆年。
…想像つきません。
みなさん、「こけの一念岩をも通す」って言葉聞いたことありますか?
「こけにする」という言い回しもありますね。
この二つで言うこけは虚仮と書きます。
虚仮とは仏教の言葉で妄想や偽りといった意味でした。
そこから愚か者、馬鹿といった意味に使われるようになったそうです。
あの地面に生える苔ではなかったんですね。